建築物データベース

山形の建築作品一覧

名称 鶴岡市 鶴岡タウンキャンパス
概要

 鶴岡市に2001年春オープンした「鶴岡タウンキャンパス」。鶴岡市の中心には鶴ヶ丘城址があり、堀と緑のある公園として市民に開放されている。
 タウンキャンパスの敷地は、その公園に隣接し、センターの棟の前には巨大な人工池のきれいな水を公園まで引き、堀の上水にも役立てている。
 池に面するキャンパスセンターの中には、慶応義塾大学の先端生命科学研究所、地元の自治体などが共同で設立した東北公益文化大学の大学院、生命科学分野などの専門図書館「致道ライブラリー」が入っている。

名称 鶴岡市 旧西田川郡役所
概要

 明治14年(1881)西田川郡役所として建設され、その後昭和18年に山形県田川地方事務所となり、昭和45年3月まで使用された。
 44年12月には明治建築の庁舎として、国の重要文化財の指定を受けている。現地保存が困難となり、現在の(財)致道博物館に譲渡された。

名称 長井市 やませ蔵
概要


 江戸時代から家業として続いていた紬問屋、屋号を<清(やませ)>といい明治時代に建てられた蔵々が『やませ蔵』として美術館に生まれ変わった。
 平成3年度「ふるさとづくり賞」の奨励賞、平成4年度「美しい街並み賞」、平成5年「東北建築賞」作品賞を受賞された。

名称 金山町 明安小学校
概要

 金山町立明安小学校は昭和38年に現校舎が建設され、老朽化のため新校舎が建設されることになった。平成12年の8月に着工し平成14年3月完成した。
 木材の特色ある活用により、児童が日常触る部分の建具、家具及び壁は木材を使用。エントランスホール、回廊の床は現場産のウッドロックを使用し、屋根の架構は、金山杉を加工した大断面集成材でアーチを形成、天井の高い空間を可能にした。
 コンクリート壁の型枠に杉の間伐材を使用し、冷たく単調になりがちな外壁も質感のあるものに仕上がっている。

名称 金山型住宅・全町美化運動
概要

場所:山形県金山町
担当:金山町産業課商工景観交流係 電話0233-52-2111 内線406
URL:www.town.kaneyama.yamagata.jp
 山形県金山町は、人口およそ7,000人の小さな町である。全町美化運動(昭和38年) に始まった「街並み景観づくり百年運動」が地域住民に定着し、この活動により「金山型住宅」の体系化も図られました。この20年間で「街並み景観づくり」と地場産業への波及効果の成果が着実に現れており、まさにオンリーワンのまちづくりの優良事例として全国から注目を集めています。

名称 荘銀タクト鶴岡(鶴岡市文化会館)
概要

■設計趣旨
 地域の文化芸術活動拠点となる多目的ホールである。敷地は、豊かな自然に囲われ、歴史的な文化財や大学、ギャラリーが点在する市の文化エリアの中にある。学生や地域の芸術団体の方々に日常的に親しまれてきた旧文化会館を継承しつつ、その活動の幅をより広げるための機能の拡充などが求められた。
 市民の方々が鑑賞者となり演者にもなる“地域のためのホール”として、大ホールを回廊空間で包む鞘堂形式を採用した。回廊は日常的に市民の方々に開放され、裏表なく色々な場所で活動することができ、特別な公演の際には舞台上下のパーティションによってバックヤードをつくることも可能としている。
 中央の大ホールは、ホール全体に生音が細かく全体に響き渡るワインヤード型とし、どの客席からも直接舞台に降りてくることができる空間構成としている。さらに、ホールの奥行を可能な限り抑えることで、客席と演者が一体感のあるホールを目指している。
 建物の外観は、いくつかの小屋根群が集まる形として、建物の大きさを分節している。また、それぞれの小屋根は外周に向かって低くなってゆき、道路沿いにおいては1階建てくらいの低さまで高さを抑えている。このように外観の意匠をコントロールすることで、周辺の街並みとの調和を目指している。
 板金の風合い、コンクリートの左官仕上げ、表情豊かな木ルーバーの自然さなど、人の手がつくり上げた、人の温もりが感じられるこの新しいホールは、自然環境と対話するように、時間や光の加減などの状況によりその表情を変化させていく。地域の方々が末長く文化を紡いでいくように、建物も周辺の風景と調和していき、地域の方々の文化芸術活動で賑わう鶴岡市の新しい風景となればと思っている。

名称 羽黒町 羽黒山五重塔
概要

 羽黒山の長いスギ並木を下り、神橋を渡るとまもなく左手に南面する石畳の先に国宝五重塔が鎮座します。
 この山間五重塔婆こけら葺の塔は南北朝時代に建立されました。
 山伏達の建築文化、情報収集の早さを伝えるものです。

名称 米沢市 旧上杉伯爵邸
概要

上杉記念館(旧上杉伯爵邸)有形登録文化財指定
 上杉記念館は元米沢城ニの丸・寺院後に、明治29年、上杉14代茂徳(もりのり)公、伯爵邸として建てられ鶴鳴館(かくめいかん)と称された。明治41年9月、大正8年5月米沢大火で、焼失。
 現邸は大正14年5月に、銅版葺き、総ヒノキの入母屋づくりの建物と、東京浜離宮に倣って造園された庭園が完成し、現在のかたちに再建されたものです。

名称 米沢市 上杉神社
概要

 上杉謙信公の祀られている上杉神社。明治9年に社殿竣工したが大正8年の大火にて焼失。大正12年に再建されたもので、設計は日本建築学の権威者、文化勲章受賞者でもある伊藤忠太博士。祭礼は4月29日から5月3日まで、毎年行われている。

名称 甑葉プラザ
概要

 平成18年に行われた設計者選定のための公募型プロポーザルのテーマは「交流と学習による賑わいの創造」でした。これに応えるため、設計では図書館と平土間の多目的ホールを主とする複合的な機能をもった諸室を、建物中央の「祝祭広場」を取り囲むように配置し、2階にはそれらを繋ぐ回遊路を設け、ここを訪れる人の視線が交差し、日常的な賑わいを生み出す場所を多く計画しました。夏祭りや四季折々のイベントがこの広場を中心に繰り広げられ、非日常的な賑わいが華を添えます。
 建築上は雪国の地域性を考慮し、融雪対策や雪除けのための軒空間を多く設けるなどの計画を行いました。また曇天の長い冬の中にある図書館のインテリアとして、ガラスクロスの光天井を発案し、開放的で明るい意匠を心がけました。(高宮眞介)